ジェネリック医薬品

2014.08.18
ネットスタイル 山崎博史

 ジェネリック医薬品が一般の人にも認知されてきて久しい。昔は、特許が切れたあとにゾロゾロと出てきたので、ゾロ品と言われていた。もともと海外でジェネリックという言葉が使われてきたこともあり、現在はこのジェネリックという言葉が一般に認知されてきたところである。ジェネリック医薬品の普及は世界的にも進んでおり、アメリカ 91%、ドイツ82%、イギリス73%、フランス62%となっている。(日本ジェネリック製薬協会調べ)ちなみに日本では、39.9%(厚生労働省、平成23年9月の薬価調査に基づく集計値)となっており海外と比べて遅れているのが分かる。

このジェネッリク医薬品が普及しなかった理由として一番あげられるのが、品質の問題である。先発メーカーは研究から合成、開発、製造に至るまでかなり厳しい品質管理をしているが、ジェネリックメーカーは小さな企業が多いために、ここまで品質管理に力を入れるだけの資金がない、品質管理を厳しくすればそれは原価に跳ね返ってきて、ジェネリック本来の安価な製品はできなくなる。

そのような中で、国の医療費政策の一環としてジェネリックの普及を後押しすることによって、この問題はクリアされつつある。私もあるジェネリックメーカーの製品説明を聞くことがしばしばあるが、今は先発メーカーと比べても遜色がないと感じる。このように感じている医師は相当数おられるようで、ジェネリックメーカーも積極的に工場見学などを進めているがかなりの申込数があるということである。

ジェネリックメーカーの情報提供に関しても、医療関係者の不安はまだまだあるようである。そもそも、担当のMRがいないので、なにかあった時にどこに連絡すれば良いか分からないというケースを良く聞く。幸いにも私がいるクリニックでは、担当MRさんが定期的に訪問しており、また、関連の薬局にも顔を出してくれているので安心だが、まだこういうケースは少ない。

そのひとつとして、やはり絶対的なMR数の不足があると思われる。よく会うジェネリックメーカーのMRさんに担当範囲を聞くとかなり広い範囲を担当しているようで、先発メーカーのMRさんと比べると大変だと分かる。しかしながら、MR数を増やしたとしても、医療関係者の不安は残る事は間違いない。

それは、情報の質、言い換えるとMRの質だと思う。ジェネリックのMRは、他業種からの転職組がとても多く、MR資格試験になんとか通る程度の知識しかない。しかも資格試験も一発勝負なので試験が終わるとたいてい忘れてしまっている。また、継続研修も十分とは言えない。医薬品は副作用などあった場合、命が関わることからも、一刻も早く情報を入手しなければならない。他業種のように、コールセンターの電話で簡単にすむものではない。

そうなると、やはりそれなりの能力を持った優秀な人を採用しなければならないが、企業の知名度、給与の水準など、解決できていない問題が多いのだろう。国が、診療報酬上でジェネリックを医師に使わせようとしても、もちろん使わざる得ない状況だが、一抹の不安を持っているはずである。

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