求められるMRの資質 vol.4

2017.09.09
ネットスタイル 山崎博史

 私は順天堂大学の齊藤光江教授と、ある研究会でご一緒させていただいています。今月も福島へ研究会絡みで出かけました。その帰りにMRについて聞いてみたところ、次のように仰いました。「私の頭の中では10以上の重要な案件を同時にこなしている。それぞれ優先順位があって、ひとつ片付けば次の重要な案件が入ってくる。MRに会うことは、優先順位の最後の最後です。」 医師との面談や製品説明会は貴重な時間です。前回も最後に触れましたが、この点が分かっていないMRが多いのが気になります。それを一番感じるのは次のことです。

 

 いつから誰が始めたのか知りませんが、製品のプレゼンテーションの最初に自己紹介のスライドが入ることです。名前から始まり、出身地、出身校、趣味、などなど。そして、2回目以降は、休みの日に行って来た旅行の写真やら、最近太って来たので運動していますと、体重のグラフを表示してみたり、まぁ、聞いている分には楽しいのですが、大きな勘違いをしています。

 

 これはあなたの時間ではないということです。M医院では、午後から訪問診療に出かけます。そのため、製品説明会に割ける時間はほんの僅かです。しかし、マイペースでプレゼンテーションをしているものですから、時間が足りなくなってきます。看護師が先生に「もう出かけないと、患者さんの自宅に間に合いませんよ」と促すことがしばしばです。

 

 確かにこのような話を聞くのを楽しみにしている医師がいることも事実です。しかし、そんなことはどうでもいいと思っている医師が大半です。これについてはもうすこし深く掘り下げていきます。

下の写真は齊藤教授(左3人目)主催の「災害時医療を考える会」のお昼ランチの風景。私の左は女性初の首相秘書官の山田真貴子さん。

災害時医療を考える会

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