求められるMRの資質 vol.6

2018.11.27
ネットスタイル 山崎博史

月に2、3回は製品説明会があります。私は、時間前に添付文書に目を通すことにしています。また、なるべく他社同効品にも目を通すことにしています。さらに、インタビューフォームにも目を通すことがあります。これで製品の概略や他社との違いはおおよそ理解できます。添付文書等で入らない情報は薬価やレセプト関連です。その上で、製品説明会を聞きます。

聞いていると、「このグラフは添付文書のあのデータだな」と分かります。一通り説明が終わると、院長が質問をされます。院長の基本的関心事は、カルテ病名で審査が通るかどうかのほぼ一点です。日頃から臨床上の病名でレセプトが通らないと嘆いておられます。カルテの病名とレセプト請求病名の違いはどこの診療所でも頭を悩ませている問題です。病名がマッチングしなければ当然、返戻で帰ってきますので、また請求のし直しになります。この点に関しては、どちらのメーカーのMRさんも情報を仕入れており、参考になっています。

問題は、添付文書で感じた疑問点を投げかけると、90%のMRさんは答えられないということです。答えたとしても、的外れな答えが戻ってきます。よくよく聞いてみると、添付文書を読んでいないことが分かってきます。

実は、若い医師たちと話していると彼らも同じような感想を持っています。なぜなら、薬価収載になった新薬に関して、MRさんが情報提供するまでは、添付文書だけが只一つの情報だからです。当然、医師は添付文書をまず読みます。御社のMRさんには新製品の時に何から勉強させていますか?おそらく担当部署の人が作成された研修資料でしょう。出発点が違いますね。次回も添付文書関連でお話しします。

ネットスタイル 山崎博史

m e m o

シリーズ一覧

MRに求められる資質 No.6

問題は、添付文書で感じた疑問点を投げかけると、90%のMRさんは答えられないということです。答えたとしても、的外れな答えが戻ってきます。よくよく聞いてみると、添付文書を読んでいないことが分かってきます。...続きを読む

MRに求められる資質 No.5

製品説明会の流れは各社ほぼ同じようなパターンのようです。自己紹介から始まり、製品の特徴、プラセボとの各種比較、副作用、薬価。途中で、取ってつけたような質問。「先生の所ではこのような患者さまはおられるでしょうか?」...続きを読む

MRに求められる資質 No.4

私は順天堂大学の齊藤光江教授と、ある研究会でご一緒させていただいています。今月も福島へ研究会絡みで出かけました。その帰りにMRについて聞いてみたところ、次のように仰いました。...続きを読む

MRに求められる資質 No.3

最近は、どのメーカーさんも医師データを活用して重要な医師にピンポイントで面談するようになっています。それゆえ、どうしても重要なクリニックにはMRさんが集中する傾向があります。...続きを読む

MRに求められる資質 No.2

まず、社会人として成熟していないMRがいるということです。このようなMRはそのまま年数を重ねていくと、単に横柄なMRになっていく傾向があるようです。医師へのディテーリングはソツなくこなすようになっていくのですが、医師以外のスタッフには概して評判が悪いようです。...続きを読む

MRに求められる資質 No.1

MRさんにも優秀な人、並の人、どうでもいい人と分けることができます。そして、訪問されている企業30社あまりのMRさんのうち、優秀な人は2、3人、並の人は5、6人、それ以外は問題外と私は見ています。...続きを読む

twitter